フレーム・サングラス
レイバンは、ドイツ生まれでアメリカに移民した2人の青年、1人は眼鏡職人として働き、眼鏡の輸入販売を行っていたヤン・ヤコブ・ボシュ、もう1人は家具職人のヘンリー・ロムの野望から始まり、軽くて丈夫で高品質な素材、「バルカナイト」の眼鏡フレームを誕生させ、光学分野にも進出すると、社名を「ボシュロム・オプティカル・カンパニー」にしました。
眼鏡フレームのみならず、様々な分野で成功を収め、アメリカでもトップレベルの光学メーカーに成長し、アメリカ陸軍航空隊のジョン・マクレディ中尉の依頼でボシュロム社は、それまでにない、パイロット用のサングラスの研究開発をスタート。しかし、目を太陽の紫外線から保護しつつ、対象物をしっかりと見ることのできる高い視認性を保持するレンズの開発は難航し、完成までに6年という長い年月を費やすことになりました。
こうして1929年に誕生したパイロット用のサングラスには、のちに「レイバン・グリーン」と呼ばれ人気となったグリーンのレンズが採用され、フレームも後のサングラスのデザインに大きな影響を与えることになる「ティアドロップ・シェイプ」を採用。翌1930年には、合衆国陸軍航空隊がこのモデルを「アビエーター・モデル」として正式に採用しました。これによりサングラスはパイロットを象徴する存在となり、 1936年にアビエーター・モデルは「クラシックメタル」として一般にも発売され、1937年には「光線(Ray)を遮断する(Ban)」という意味の「Ray・Ban」というブランドが誕生。
1930年代から始まり、それぞれの年代の象徴とも言える「AVIATOR」、「WAYFARER」、「CLUBMASTER」、「OLYMPIAN」など数々の代表作が今なお愛され続けています。
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